昨日(2018/04/05)ニュースになってました。FFFTPの開発が引き継がれ、最新版のv3.0がリリースされたそうです。
Git上のプロジェクト: GitHub - sayurin/ffftp
ダウンロード: Release ffftp v3.0 · sayurin/ffftp · GitHub
このダウンロードページにv.1.99からの変更点が記載されています。
動作環境が変更されました。Windows 2000以前では動作しません。
日本語版/英語版が共通化されました。
外部ライブラリを使用しなくなりました。すべてWindows付属のライブラリへ切り替えました。今まで使用していた外部ライブラリは次の通りです。
OpenSSL ------- SSL/TLSツールキット
aes ----------- 共通鍵暗号アルゴリズム
md4/md5/sha --- 各種ハッシュ関数
punycode ------ 国際化ドメイン名符号化
JRE32.DLL ----- 正規表現エンジン
プロセス保護機能は削除されました。
更新風鐸対応機能は削除されました。
更新通知機能は削除されました。
Wikipediaを参考にFFFTPの歴史をざっくりまとめるとこんな感じですね。
1997年 Sota氏による開発開始
2011年 開発終了 → 有志によるオープンソース化開始
2017年 オープンソース開発終了
2018年 後継者登場(sayurin氏)、v3.0リリース
(https://ja.wikipedia.org/wiki/FFFTP)
非商用のソフトウェアで20年も続いてきたというのは、あらためて考えてみるとすごいことですね。特にオープンソース化の動きなんかは正にネットの力という感じです。
折角最新版が出ているということなので、ダウンロードして動かしてみました。
ここ何年もFFFTPは使っていなかったですが、パッと見で変わっている所も無く、相変わらず使いやすそうです。(慣れか?)
ちょうどいい接続先サーバがなかったので、実際にファイル転送はやれていないのがエンジニアとしてちょっと悲しいですが、まぁそれは追々。
私は10年ほど前に畑違いの理系学科を卒業してIT業界に入ったんですが、入社後に配属されたプロジェクトで使われていたのが、このFFFTPでした。
SEという職について最初の頃に一番使っていたのがFFFTPだったので、思い入れというか、使うたびに新人の頃を思い出させてくれるソフトです。
FFFTPでasciiとbinの自動判別モードで使っていたもんだから、OSのftpコマンドでファイルを送信したらファイルがグチャグチャになってテンパったとか。
サーバメンテの時に、作業スケジュールがだいぶキツイ中でFFFTPがクラッシュしてリリース延期になったとか。
サーバリプレースしたらFFFTPで接続できなくて、原因究明のために問題を追いかけるか、運用手順を変えるかで先輩と喧嘩になったとか。
FTPのパッシブモードとアクティブモードを知ったのもFFFTPでした。
色々あったなぁ。
最近はサーバインフラの現場仕事からは離れているので、あんまり使う機会がないんですが、今年は個人でのWebアプリ開発を目指しているので、使う機会が出てきそうな感じがします。
使い始めたらもっと昔の記憶が蘇ってきそうで楽しみです。
おわり。