ホンモノのエンジニアになりたい

ITやビジネス、テクノロジーの話を中心とした雑記ブログです。

セブ英語留学5-持ち物について

2019年前半にフィリピンはセブ島にあるC2 UBECという学校に留学してきました。このエントリは留学の前準備から実際に留学を終えた感想までをまとめたエントリ群の一つになります。

興味ある方は他のエントリもぜひ↓

 

このエントリでは留学にあたっての持ち物について書いていきます。「留学+持ち物」というキーワードでググってみればチェックリストを公開してくれているWebサイトもあるので、一般的な持ち物についてはそういったサイトを参照ください。このエントリはあくまで「セブ」の「C2 UBEC」に行った感想として書いていきます。

もくじ

5.持ち物について

帰国時あなたのスーツケースはパンパンになる

まず全体の前提として、帰国時にスーツケースの中がスカスカの人はいません。例外なく誰もがパンパンに膨れ上がったスーツケースを引っ張って帰国します。

衣類やタオル、教科書は捨てて帰る人も珍しくありません。卒業生は土曜日に帰国する人が多く、その日の夜にゴミ捨て場に教科書が積まれている光景は日常的なものでした。衣類やタオルは他の学生にあげたり、最終的には学校側が現地のボランティア団体に寄付しているそうなのでムダにはなりません。手持ちの荷物を捨てて帰るくらい帰国時の荷物は増えるんです。

留学前に不安だからと、あれもこれも持っていきたくなる気持ちは理解できます。私もそうでした。ただ実際に行った感想としては、現地で買えるものは現地で買う、捨てる覚悟の持てるものを持っていく、という考え方が重要です。特に重いものや大きいもので、かつ捨てられないものを荷物に含めるときは注意してください。

 

充電と電圧の話

C2では大抵の電化製品がコンセント直差しで使えます。コンセント形状も日本の電化製品に対応しているのであまり気にする必要はありません。

フィリピンの電圧は220V、日本では100Vが標準です。今時の電化製品は対応電圧に幅を持っていますので殆どの電化製品はそのまま充電して使用することができます。スマホやPC、タブレットは問題なく直差しで充電出来ました。ただこれは製品の仕様によるので、機器のマニュアルなどを事前に確認しておきましょう。ドライヤーなどの熱を発生させる機器や、シェーバーなどのモーター回す機器は特に対応していないものが多いそうです。以下はスマホとノートPCの充電器の画像です。100-240Vと書いてあればOKみたいです。

f:id:kwnflog:20190616224246j:plain

スマホ充電器

f:id:kwnflog:20190616224306j:plain

ノートPC充電器

 

ちなみにコンセントはこんな感じ。一人部屋だとこの二口コンセントが2つありました。うち1つは冷蔵庫で使っているので実質3つが使えるコンセントでした。

f:id:kwnflog:20190616222637j:plain

コンセント

 普通にダイレクトで差して問題なし。

f:id:kwnflog:20190616222725j:plain

直差しOK

220Vに対応していない電化製品を使いたい場合は変圧器が必要です。変圧器は日本の家電量販店などで購入できます。しかしこれが結構重いんですよ。行きは何とかなっても帰りのことを考えると、リストに入れることはあまりおすすめしません。

 

生活必需品は大体買える

生活必需品は現地でほとんど買えます。歯ブラシ、髭剃り、シャンプー、石鹸、洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーとかそのあたり。拘りがなければ現地で買った方が安くつきます。シャンプー石鹸などは日本で見たことがある製品も売っていました。

特に拘りが無い方は小さめのものを1セット持っていけば問題ありません。私はシャンプーやら何やらが同梱されているトラベルセットや、ポケットティッシュ、トイレットペーパー(芯を抜いて潰すと小さくなります)を持っていきました。

どうしてもこれは国内の流通品じゃないとムリ、というものだけ滞在日数分もっていきましょう。女性はメイク用品、化粧水、生理用品を滞在日数分持っていくみたいです。私はあんまり厄介なものはなくてコンタクト保存液を一本持っていったくらいです。

 

勉強用具

電子辞書

まず電子辞書。無いとかなり辛いです。機種のオススメはしませんが、英和、和英は必須。英英もあった方がいいです。たまに先生も知らない単語があったりするので、そういうときに「これっ!」って見せていました。

教科書の範囲内だったら先生が知らない単語は無いですが、スピーキングの授業なんかでこっちが自由に喋るときは専門用語なんかでひっかかることがありました。「微分」と言った時に「なにそれ?」と言われ、英語で説明できずに辞書をそのまま渡したことがありました。

また英単語を英語で説明する練習にも使っていました。一時このトレーニングにハマり目についた単語を片っ端から英語で表現する練習もしていました。これけっこう面白いのでおすすめです。

 

日本語で書かれた参考書

あと日本語で書かれた参考書。これは荷物が重くなるので判断が難しいですが、あると安心なのは間違いないです。特に文法と単語帳、口語表現集あたりです。

C2では文法の授業がありますが、教科書は英語で書いてあります。微妙なニュアンスの違いを英語で勉強しても理解できないことがありますので、特に文法の弱い人ほど準備しておいた方がいいです。

単語については毎日行われる単語テストがあるのでそれでカバーできる部分もあります。単語テストのリストを見てみて8割は知ってるなという方は自分で単語帳持っていく判断をしてもいいかもしれません。ただ大体知ってるわと思っても単語テストに向けた勉強はすることになります。単語テストに向けた勉強をしながら、授業の予習復習もして、その上で自分の単語帳を使った勉強をするのは結構根性が要ります。覚悟を持った人だけでいいかもしれません。

私は文法書、単語帳、口語表現集を持っていきましたが、ほとんど使いませんでした。文法書は持っていったほうがいいと思います。ちゃんと勉強すれば日々使える表現が増えていくので成長の実感を味わえます。

 

文房具

文房具は少しオーバーなくらい持っていくことをオススメします。私は書いて勉強する習慣がなく、もっぱらアウトプットは声に出して言うか頭のなかで済ましてしまいます。

でもやっぱり学校で学ぶわけですから、それなりに何かを書くケースがあります。自分の使いやすい文房具は持っていった方がいいです。現地で文房具も買えますが、軒並み品質が悪いです。生活必需品における品質の差はあっても微差ですが、文房具におけるその差は歴然たるものがあります。たぶん品質の差というより考え方の違いだと思うんですが、フィリピンで売ってるノートはすべからくペラッペラです。うまい例えではないですが、日本の新聞紙に近い感じです。友人の中にはそのペラペラ度合いが気に入ったという人もいましたが、多くの日本人には不評でした。ノートと筆記用具は日本で買って持っていった方がいいです。余ったら先生や友人にあげてしまえばいいですからね。卒業時に余ったKOKUYOのノートを先生にあげたらとても喜んでくれました。

私はB5版のノート5冊セットを2つ持っていきましたが実際に使ったのは3ヶ月で4冊でした。その内の一冊は自分の苦手な単語や文法を整理するために使ったものなので純粋に授業で使ったのは3冊です。3ヶ月滞在したので1ヶ月で1冊ペースでした。ただ私は途中からスピーキングや発音などの実践会話の授業を多くとったので、文法やwritingに力を入れたい方はもう少し使うかなと思います。

 

日本にいるうちにインストールすべきアプリ

これ意外と大事なことです。いくつかのアプリは国内にいるうちにインストールしておくことをおすすめします。そのアプリは、LINE、Google翻訳、GRUB、Facebook、この4つ。

別のエントリに詳細を書きますが、C2では学校側が提供するWi-Fiがあります。カフェテリアの近くでしか使えないですが、アプリを落とすためのネットワーク自体は提供されます。

LINE:到着後すぐつかう

LINEは主に学校内の連絡事項の伝達に使われます。「○○さんは明日パスポートをオフィスに提出してください」とかそんな連絡です。あと学校主催のイベントで撮影した写真の共有なんかもLINEが使われていました。アイランドホッピングとか卒業式とかですね。事前説明はなかったですが、C2 UBECでの学生生活において使えることが前提となります。

さすがにLINE持っていない人はなかなかいないと思いますが、必須なので事前にインストールしておくことをおすすめします。上述の通り連絡事項がLINEで通達されるので、到着早々に使います。事前に入れておくのがスマート。

 

Google翻訳:渡航時にあると安心

Google翻訳の最大の長所は辞書ファイルをおとしておけばオフラインで使えることです。

例えば、悪名高いマニラ空港での乗り継ぎでセブに行くとします。マニラに着いて荷物をピックアップしよう思ったら自分の荷物が流れてこない、そして乗り継ぎ便の搭乗時刻が迫っている。状況を説明してどうすればいいか聞かないといけないですよね?これ英語で説明できますか?私は今なら説明できますが、留学前にこれを英語で伝えないといけないと考えたら大分ビビったと思います。入国時にすぐネットを使えるようになるわけでもないですし。そんな時にこのアプリがあると最低限伝えたいことは伝えられるので保険として持っておくことをオススメします。

あとこのアプリは外国人生徒とのコミュニケーションにも使えます。外国人生徒も英語を学びに来ているので、英語を話せないケースが割とあります。相手が先生なら話の流れから汲んでくれますが、学生同士の場合はうまくコミュニケーションを取れないことがあります。韓国人やサウジアラビア人とコミュニケーション取るときによく使っていました。

私は現地で友人に教えてもらってこのアプリを入れましたが、渡航時に持っていると安心できるものだと思いました。

 

GRUB:現地で認証とるのが面倒

これはウーバーみたいなもんで個人タクシーを呼べるアプリです。セブではこのGRUBがかなり使えます。

私はタクシーに乗っていて危険な目にあったことはありませんでした。一度だけ改造メーターを疑ったことがあるくらいです。またセブはあまり複雑な形の街ではないためぐるっと迂回されてボッタくられることも殆ど無いんじゃないかと思います。ただ観光客や留学生が多い街で、しかも交通手段が限られています。たまになかなかタクシーを拾えないときがあって、そんな時にとても便利なのがこのGRUBです。

またちょっと遠出しようとなるとタクシーでは断られることがありました。それもGRUBなら行き先と金額に合意してくれた車が来るので、タクシー捕まらない、止まってくれても断られる、ということがありません。料金はタクシーと大差ないのに、良い車でドライバーも変な奴がいません。ドライバーとユーザの間で相互評価の仕組みがあり、またドライバーは専業としてやってるので一定のサービス水準が保たれています。

何で国内にいる間にインストールしておかないといけないかと言うと、インストール後にSMS認証が必要になるからです。Facebook認証とGoogle認証を使うこともできますが、その後に電話番号を入力しショートメールを受け取る必要があります。現地で国内キャリアのSIMを有効にしないとショートメールを受け取れないので、日本にいるうちにインストールしておくことをお勧めします。

 

Facebook:いつでも使えるように

フェイスブックも入れておきましょう。私はもうSNSはやりたくない疲れるだけという考えでしたが、三ヶ月もいると色んな人と仲良くなって帰国後もその繋がりは維持したいと思うようになりました。フィリピン人はみんなFacebookやってます。例外なくやってると思います。

日本にいるうちにインストールしておく必要性はぶっちゃけないかもしれません。現地でインストールできますし。でも持っていないのと、持っていて使わないのは違いますから、行く前からインストールしておいた方が現地での生活を楽しめると思います。

 

おまけ:現地で使用時間が長かったアプリ

Netflix

有料の登録が必要ですがこれ結構使えました。アプリだと映画や海外ドラマの端末ダウンロードができます。校内のWi-Fiを使って適当な映画をダウンロードし、部屋のベッドでよく見ていました。勉強する気が起きないときは大抵これでしたね。

字幕設定もできるので、今日は英語字幕でチャレンジ、今日は疲れたから日本語字幕、今日はやるぞという日は字幕無しなど気分で使い分けていました。効果のほどは?と言われるとわからないですが、飽きずに続けられるリスニングトレーニングとしてはよかったと思います。C2ではリスニングクラスで使う音声の音源ファイルを提供してくれません。故にリスニングの教材は自分で用意しないと自習できないのでNetflixはかなり有用でした。

 

SmartNews

スマニューも使用時間や頻度が長かったです。このアプリの良いところは一度オンラインでニュースを受信しておけば、後からオフラインでニュースを読めるところにあります。

プレゼン授業のネタ探しや先生との話題探しに使っていました。「いま日本ではこんなニュースが報道されてるけどフィリピン人から見たらどう思う?」ってな風に。学校の先生は20代の人が多く、また高等教育を受けている層なのでフェイスブックとか新型iPhoneなんかのニュースは特に食い付いてきます。

こんなナウい(!)テーマで話をしていると「何で日本人の学生は揃いも揃ってiPhone持ってるの?」とか「あなたくらいの世代の留学生はフェイスブックやってない人多いけど何で?」とか聞いてきます。これを説明するのが良いトレーニングになりました。

 

Merriam webster(英英辞書)

このアプリはもう一つ紹介するアプリと比べて情報量が多いです。日本で英英辞書を探すとオックスフォードあたりが有名ですが、先生の多くはこのMerriam websterの紙の辞書を持っていました。

使うシチュエーションは類義語や反意語を調べるときです。電子辞書はどうもこの辺りが調べやすいインターフェースになってなく、先生から類義語調べるならMerriam webster使えと教えてもらいました。類義語調べることなんてそうないっしょ、と思うかもしれませんが、C2では毎月マンスリー単語テストというイベントが行われます。このテストに向けた勉強に役立ちました。

 

Erudite(英和辞書? 英発音と米発音)

この辞書アプリは発音の先生に教えてもらいました。アメリカ発音とイギリス発音それぞれの読み上げ機能があります。電子辞書を使っていると米式と英式の発音の違いはクローズアップされないので、発音の確認をするときによく使っていました。とりあえずインストールしてみて「water」のそれぞれの発音を聞いてみてください。

 

ネットで調べると薬については現地でかかった病気には効かないという話しもありましたが、持っていくことをおすすめします。

そりゃ現地特有の病気なんかには効かないのはそうですが、風邪引いた時やお腹を下したときなんかには普通に効きます。私は一度だけ風邪を引いてしまいましたが、バファリンがとても効きました。人や症状によって効く効かないはありますが、重いものでもないしお守り代わりに持っていくことをオススメします。

常時活躍してくれたのは痒み止め(ムヒ)でした。夜に校内のベンチでお喋りしてるとメチャクチャ蚊に刺されます。小さいのを一つ持っていくと重宝するかもしれません。あと現地では基本みんなサンダルで生活するので、絆創膏もあると役立ちます。

 

現金(ペソ)

現地通貨ペソは国内で多額を用意する必要はありません。というか10,000ペソ以上はフィリピンに持ち込めません。C2では到着した翌日の月曜日に近くの両替所に連れて行ってくれるので、それまで耐えられるだけのペソがあれば問題ないです。

といってもほとんどの人は空港ピックアップサービスを使うので、実質なくても大丈夫ですが、飛行機の遅延や不測の事態が発生することを想定して1000円か2000円分くらい両替しておけば安心でしょう。空港から学校までのタクシー代が300ペソくらい、コンビニで水を買うなら一本20ペソくらい。レートによりますが、1000円で400~450ペソくらいになるので、まぁ2000円も両替しておけばだいたい足ります。

空港の両替所はレートが悪いとよく言われていますが、これくらいの金額の両替なら大した損にはなりません。たとえば事前に外貨取り扱い銀行で両替しておこうとなったら、そこまで行く電車賃や移動時間がかかるので、それらを加味すれば多少レートが悪くても空港両替でいいと思います。

一つだけ注意点を加えるなら大きい紙幣を避けてもらうことですね。3000円を両替したら1200~1350ペソになりますが、そこに1000ペソ札が含まれていると現地で使えない可能性があります。小さいお店やタクシーだと「えっ?お釣りないよ?」って言われます。現地では1000ペソ札の下の500ペソ札ですら使用を断られることがあるので、できれば100ペソ札でゲットしておきたいところです。

 

以上、持ち物についてでした。