ホンモノのエンジニアになりたい

ITやビジネス、テクノロジーの話を中心とした雑記ブログです。

SEに向ける古本屋のススメ

以前、SEは本屋に行きましょうというエントリを書きました。また私の好みの話になりますが、古本屋もうまく利用すれば大きなものが得られるかもしれませんよ、というお話です。

 

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私は新入社員のころ、時間さえあれば本屋に通っていました。街の大きい本屋からスタートして、BOOKOFF、古書店と本屋を梯子していたのは良い思い出。

 

私は学校で情報工学を専攻していなかったので、社会人に成りたての頃は本屋で色々な技術・知識を見て回るのが本当に楽しかったし、タメになったのでその効用を書いていきたいと思います。

 

 古本屋のいいところ目次

 

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安いので気軽に買える

まずは価格の話ですね。これは古本屋なので当然です。

この安いというのは購入のハードルをグッと下げてくれるのでやっぱりいいですよね。保存状態やその時の流通状況にもよりますが、大体ミニマムが100円、高くて定価の10%OFFくらいまでの価格が付けられています。

私が新社会人になったころは、お金が無かったので100円の技術書を面白そうな順から買って手当たり次第に読んでいました。中には読むというより眺めるというレベルで終わった本もありましたが、それでも得るものは大きかったと思います。
 

古い技術を知ること

古い技術の存在に気付けること

基本的にどの分野でもそうだと思いますが、”過去の技術”は能動的に調べないとその存在に気づけないことが多いです。バージョン管理システムでググると1ページ目にはGitメインのページしか表示されません。Gitがリリースされる前に、人はどうやってソースコードを管理していたのかしら、とはなかなか考えないのではないでしょうか。そういう存在すら知らなかったものを書いている本が、いま現在普通に陳列されていて、サッと手に取れるのが古本屋のいいところだと思います。

 

古い技術を知っている人は色々と強い

私の印象ですが、過去の技術を知っている技術者はやっぱり強いです。「昔はこうだった。今はこうだ。」と言えるからですね。周りからの信頼が得やすい。

過去の技術を知っている人はトラブった時にも強い印象があります。「昔はこうだった、そしてその時の問題点が改良されて今この製品が売れている、つまりこの製品でこれが実現できないわけがない。もう一度設定値を見直そう。」とトラブルの原因究明に向けた根拠ある仮説を立てることができるからです。

 

技術の変遷に対して鼻が利く(ようになるかもしれない)

今の技術って一部のイノベーション的なものを除いて、過去から脈々と繋がってきているものが殆どなわけです。つまり古い技術を知るということは、現代で普通に使っている技術のお父さんお母さん世代やご先祖様を知るということになるんですね。

過去の技術の問題点を理解したうえで、新しい技術に触れると、過去にどういう問題点が存在していて、それがどのように改善された時に時代が変わるのかを知ることができます。そういう技術の変遷に触れると、今の技術がこれからどう変わっていくか、自分なりの考えを持てるようになります。別にその仮説が当たらなくても、そういう仮説検証を繰り返すプロセス自体に大きな意味があると思います。

 

普段見向きもしない技術分野に触れる

新品の本を売っている大き目な本屋って、誰がやっているのか不思議なんですが、棚のレイアウトデザインがすごくよく出来ているんです。大体OSやWebサーバ、DBサーバが一並びの塊になっていて、プログラムや開発者向け書籍が固まっている。モバイルや資格関連とオライリーはそれぞれ浮いていて、ネットで稼ぐ系や最近の読み物系もまた固まっている。

私は最近こそ、こういうブログを書いてみるようになって、SEOの仕組みだったりライティングの本を手に取るようになりましたが、ブログを開設する前はSEOやライティングなんて興味すら湧かず、棚に近づくことさえもしなかったんです。

ただ古本屋の技術書コーナーってそこまで規模が大きくないですし、割とカオスな感じで書籍が並んでいたりします。で、そのカオスな感じがすごくいいんですね。普段だったら絶対に近づかないコーナーの本が無秩序に並んでいるのがすごく良い刺激になるんです。この用語初めて見たなぁ何だろう、と思って手に取ったら自分の仕事に活かせる技術だったり。そういう本との出会いは、大げさな表現ですが感動的にすら思えます。

 

 

私はいま2001年に出版された「図解でわかるWeb技術のすべて」という本を読んでいます。100円で買ったのですが、やはり根幹の部分は変わっていないのだなぁと思いながら眺めています。

古い本を眺めて、今の技術への変遷を学ぶ。効率がいい方法ではないですが、技術の本質を掴むための1つの方法としていかがでしょうか。

 

おわり