こんちは。
他のエントリでも書いていますが、私は中堅SIerに新卒で入社して10年ほどの中堅SEです。今回のエントリは私の技術力の棚卸をしてみたいと思います。
よく巷ではSIerの技術力は大したことが無いとか、技術力がつかないのを悲観して退職した、という情報がありますが、本当にSIerは技術職としてしょぼいのか、自分の技術力を棚卸して考えていきたいと思います。
なおSIerは実態として、企業向けITの何でも屋です。故に様々な業務に従事している人がおり、これを一般化して語るのは非常に難しいです。純粋にお客さんのシステムの構築やアプリケーション開発をやっている人もいれば、自社製品の開発をしている人もいます。営業と一緒になって受注活動をやる人もいれば、研究職の人もいる。本当に色んな仕事があり、これらを全部一緒には考えられないので、そーいう前提で書いてあるものと思っていただければ是幸い。
私の技術力
まずは私自身の技術力について整理します。
GAITの結果から相対的にどうなのかを考えてみる
ちょうど昨日のエントリでGAIT試験の結果を書きました。(ちょうど、と言うか昨日のエントリを書いたらもう少し整理してみたくなっただけですけどね)
細かいスコアや分野ごとの雑感は、リンクのエントリを見てもらうとして、私の全体のスコアは990点満点中の527点でした。
これを相対的に高いのか、低いのか、どう評価したらいんでしょ、と思ったらGAITさんは平均点を公開してくれていました。
過去のを含めて見てみたいなら、GAITのWebサイトで画面上部の「GAITとは」→「アセスメントサマリー」のページをみれば、2014年後半からの最高得点と平均点が見れます。ちょっと数字を一部出してみますね。
2017年1月~6月
社会人最高:802点
社会人平均:422点
SIer平均:432点
NIer平均:432点
パッケージソフト開発:464点
ユーザ系システムサービス:431点
IT人材派遣:407点
ITコンサル:403点
ハードウェア開発:513点 ←業種ごとでは最も高い
事業会社:409点
他にも社会人と学生の得点分布のグラフもあります。平均点を頂上に綺麗な正規分布を描いています。グラフからは500点以上の点数を獲れば、おおよそ上位20%に入ることが読み取れます。
私が527点なので、上位15%くらいにはいそうですね。業種ごとの平均点を見ても、どの業種の平均点よりも上位の点数ですので悪くない感じがします。
しかし、この手のテストはあくまで特定の枠内におけるパフォーマンスを計るものなので、点数が高いから即ち技術力が高いというわけでもないです。
自分のスキルを絶対的に評価してみよう・・・
じゃあ自分のスキルを書き出して評価しようと思ってやってみました。
が、自分のスキルが書き出せないということがやってみてわかりました。
これどういうことかというと、よく学生が気にするあれに起因するものだと思います。
ゼネラリスト or スペシャリスト
私はゼネラリスト寄りでキャリアを積んできているんですね。サーバ環境の維持保守案件や、構築、リプレースといったサーバ屋の仕事が割と多いですが、バッチシステム担当になってスクリプトを書くことが生きがいになったり、WEBやアプリ開発といった今風のプロジェクトでマネジメントをやったり、社内でマーケティングをやったり、セキュリティ製品の受注活動をやったりしていて、俺と言ったらコレ、という看板メニューがありません。
社内的には、純粋なアプリ開発を除けばどこにでも投入できる人間という扱いを受けています。それが故、優遇されてきている部分があるのですが、いつの間にか専門性を持たずに10年が過ぎてしまいました。私が勤めている会社では特にこのキャリアパスは特異というわけではありません。ちょっと私はアレコレやりすぎていますが。
うん、技術力の説明ができないですね。細かく具体例が伝えられればもう少し詳細に書けますが、ちょっとさすがにここでは書けない話が多いです。
うーんGAITの結果から自身のキャリアと照らして考えれば、もう少し踏み込んだ内容を書けると思ったのですが、何ともまとめきれない。
すいません、諦めます。自分の技術力を客観的に評価する方法が見つかったら、再度このエントリの続きを書こうと思います。(あれ、もしかして客観的な評価が出来ない人向けにGAIT試験ってあるのかしら・・・)
SIerの技術力について思うこと
最後に世間からSIerのエンジニアは技術力が低いと言われることに対して思うことを書いて終わりたいと思います。
SIerは技術力が低い、確かにこれはWEB屋さんやフリーランスの人から見ると、そう見えるかもしれません。割と実態としてはその通りだと思います。
しかし大したことねーなコイツと思ってもその人はもしかすると直前まで全然違う分野の仕事をしていたかもしれないわけです。普通にそういうことが起こり得るのがSIerなのです。なので「やっぱりSIerはしょぼい。ブログに書いちゃお」っていうのは、、、まぁ別にいいか。先端技術を使う人たちからするとしょぼく見えるSIerのエンジニアでも違う場所でなら輝いているのかもしれない、そうどこかで思ってもらえたら幸いです。
おわり