2019年前半にフィリピンはセブ島にあるC2 UBECという学校に留学してきました。このエントリは留学の前準備から実際に留学を終えた感想までをまとめたエントリ群の一つになります。
興味ある方は他のエントリもぜひ↓
さて、最初はやっぱりこのテーマでエントリを書いていくべきだと思いました。
なぜフィリピン?なぜセブ?
留学に興味のある層にセブ留学を話すと、「うんうんセブかぁ、あそこもいいよね!安いし!」と、ニュートラルからポジティブよりな反応が返ってくることが多いです。しかし留学なんて知らねーよ層と話をすると、「え?フィリピン?嫁探し?(笑)」といった反応が返ってくるケースが非常に多いです。
それだけフィリピンの英語ビジネスが世の中に知られていないんだなぁと思いました。まぁ私と同世代の友人にセブ留学行ってくるぜと言うと、9割が嫁探しかエロ目的かという目で見てきました。
そういう人たちにどういう説明をしたかをこのエントリにまとめると、タイトルの「なぜフィリピン?」という問いの答えになるような気がしたので、友人に説明したことを思い出しながら書いていこうと思います。
1.なぜフィリピン?
費用
まず挙げなければいけないのはこれです。費用。
↓のサイトを見てみると、フィリピンがダントツで安いことがわかると思います。英語圏の国というとアメリカ、エゲレス、カナダ、オーストラリアなどが思い浮かびますが、それらの国の四分の一程度の費用で済みます。
留学費用の相場ってどれくらい?【1年の相場は◯◯万円でした】 | EnglishPedia
私はアメリカなどのネイティブ英語圏の国への留学経験が無いので実質的な費用の比較はできません。実際にかかった費用は別のエントリにまとめますが、3ヶ月でおおよそ一本ちょいというところです。決して安くはないですね....と言っても私のワガママオーダーが原因なんですけど。
たぶん他の国に行ったらもっとかかるんじゃないかと思います。
マンツーマン授業が多い
私が行ってきたC2 UBECは基本がマンツーマン授業でした。1コマは45分で私が申し込んだコースは平日マンツーが6コマとグループが2コマのコース。オプションとして朝の1クラスと夜の1クラス、土曜日午前の3クラスを選択可能でした。これわかりにくいところですが、これらのオプションクラスは全ての学生が選択出来て、受けるかどうかは現地で毎週希望を出します。コースとオプションは別エントリでまた書きます。
とにかくマンツーマンが授業構成の基本となっていて、生徒のレベルに合わせた授業をしてくれます。日本の塾とか予備校みたいなのとは異なります。私はこれまでにTOEICを受験したことがありますが、自分の”英語力”がどの程度のものなのか客観視することができませんでした。留学を決意する前は「全然レベルが足りてなくてどうにもならんって状況になったりするのかなぁ」と不安に思っていました。なのでマンツーマン授業が主体になっているフィリピンのセブ島留学はとても魅力的な選択肢でした。
セブの他の学校を調べつくしたわけではないですが、基本的に人件費が安いフィリピンですから、どこの学校も大体マンツーマンが主体になっていると思います。
物価
学校に払う授業料や滞在費、食費とは別に外で使うお金についても考えました。
渡航前に考えていたことですが、フィリピンはどう考えても日本より物価が安いですから、生活にかかる費用も他の先進国と比較して激安だろうということです。加えてC2は3食+飲料水付なので、現地で使うお金も少なくて済むだろうと。
実際の物価はどうなのよというと、モノによって違いますが日用品や食品でみると日本の3割から6割くらいという感覚でした。現地にいる時はだいたい半分前後くらいって意識で生活していました。
カップラーメンは30ペソ(70円)くらい、タバコは80ペソ(190円)くらい。記憶が曖昧ですがビールは1瓶で60ペソ(140円)くらいだった気がします。ブランド品なんかは日本と大して価格差がなかったり、逆に高かったりします。
あと町のフルーツスタンドで売っているマンゴーは1kgあたり100~120ペソ(280円)くらいでした。いまグーグルでショッピング検索してみましたが、日本で買おうと思ったら訳あり商品でさえ1kgで3,000~5,000円です。
基本的には日用品や食品の場合は日本価格の半分くらいの価格で購入できます。果物なんかの現地でバリバリ生産しているものは1割くらいの価格という感じです。安いとこに行けばもっと安いですけど。
気候
私がフィリピン、セブ島を選んだ最大の理由がこれです。雨季と乾季があるものの、フィリピンは一年中夏なんです。突き抜けるような青空と白い雲、突き刺すような太陽の光、そして短パンTシャツとサンダルで生活できるフィリピンは私にとって理想的な気候を持つ国でした。
フィリピンは熱帯性気候の国になりますが、地理的な要因からかセブでは日中30~35℃くらいの気温でした。正に日本の真夏のような気温です。ただ東京のような熱気ムンムンの灼熱地獄の暑さとは違うという印象でした。私は東京の割と都会の方に住んでいてオールウェイズヒートアイランドの世界にいるからか、セブの暑さは何というか気持ちのいい暑さだと感じていました。田舎の夏という表現が適切でしょうか。
なんかマニラの方だと気温が50℃を超えたとかって話を聞きましたけど、セブでは全然です。地球の歩き方のWebサイトに詳しく載っていたので、リンクを貼っておきます。
日本からの距離
フィリピンの場所は?と聞かれて即答できる方はあまり多くないでしょう。実はフィリピンって日本から近い位置にあります。東京とフィリピンのだいたい中間地点に沖縄があると言えばイメージしやすいでしょうか。東南アジアの観光地だとタイとかベトナムとかが挙がりますけど、それらの国よりも物理的に近いところにあります。
直行便に乗ってしまえば、4~5.5時間ほどで到着することができます。更に時差が1時間しかないのもポイント。アメリカやエゲレスなんかへ留学すると昼夜逆転してしまうため、日本にいる友人やビジネス関係の人との連絡はなかなか取りづらいんじゃないでしょうか。しかしフィリピンは違う。時差は気にしなくてよろしいレベルです。
東南アジア特有の熱気
気候的な暑さも好きなんですが、東南アジアの国って先進国が持っていない(失ってしまったのかもしれない)熱気のようなものがあると私は感じています。もちろん気候的な暑さも相成ってそう感じるのかもしれませんが、私はその熱気がとても好きなんです。
東南アジアの国では、たとえばタイなんかもそうですが、とてもオープンでフレンドリーな人が多く、そして話好き。道には椅子に座ってペチャクチャ喋ってるおばちゃんがいたり、子供がいっぱい外で遊んでいたり、皆楽しそうに生活しています。そこに何か先進国が持っていないエネルギーのようなものを感じるんです。
そういう場所にいると、不思議と自分にもエネルギーが湧いてきて、考えも前向きになるようなそんな印象があります。
外国語としての英語
これはあまり理屈をこねて書けることじゃないんですが、フィリピン人にとって英語というのは外国語なんです。フィリピンでは母語として、フィリピン語(複数の見解があるみたいですがタガログ語のことです)があって、さらに地方の方言もある。セブではセブアノ語という言葉が使われています。
ということで現地人や先生たちは外国語として英語を習得したわけなので、ネイティブとは異なる英語話者として、日本人に教えるならそういう人たちのほうがいいんじゃないか、と思いました。もちろん会話に慣れるなら直接ネイティブと話したほうがいいと思います。
実際に学校で習っていたときも、アメリカ人はこういう風に発音する、イギリス英語はこう発音する。といった風にネイティブスピーカーを客観視している感じがあって、面白い授業が聞けたなと思いました。またC2という学校自体、日本人が経営している学校というのもあって、日本人が苦手なところをしっかり押さえて教えてくれている感じがありました。
以上が「なぜフィリピン?」に対する私の答えです。
学校費用が安くて、マンツーマン授業が多く、現地物価が安くて、私の好きな気候条件で、日本から割りと近くて、熱気があって、外国語として英語を習得した先生が教えてくれる。
どうでしょう?嫁探しに行ったわけじゃないと理解していただけたでしょうか?